対人関係の混乱と両極端な考え方
境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)に目立つ症状として、極端な考え方と不安定な人間関係があります。良い人、悪い人、という両極端な考え方しかできないことが多く、相手を賞賛したかと思うと、手のひらを返したように攻撃したりします。そして人間関係の面で、愛情深くなったり、憎んだり、を繰り返し、他人とのかかわりが常に激しく、短くなってしまいます。
境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)の人は、依存的な関係を求める傾向にあります。気になった相手に自分を評価してもらいたい、と思い、自分の良い印象だけ与えられるような行動を取ります。そのうち相手のことを理想化しすぎてしまい、もっと良い評価を得ようとして行動がエスカレートしていきます。そして、思ったような評価を得られなかったり、理想としない反応を相手がしたりすると、裏切られたと感じてパニックになります。そして、自分を守るため、今度は相手のことを徹底的に嫌うようになります。恋人同士であれば、激しい愛情が嫌悪に変わることもあります。また、見捨てられることを極端に恐れ、相手を思い通りに支配したい、という気持ちを強く持っています。相手が去って行かないよう、自分の支配下に置こうとするのです。
結果として、人間関係を引っ掻き回し、混乱させてしまいます。さらに、他人と関わることで傷ついていきます。境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)の人は傷つくのを恐れ、だんだんと他人との関わりを避けるようになります。そして、また気になる相手ができると同じような行動を取り、混乱は深刻化していきます。
このような症状も、本人が自分の症状や見捨てられ不安について理解し、受け入れることで、少しずつ回復していきます。本人に自覚が無い場合でも、トゥルーリソースカウンセリングオフィスでは周囲の方へのカウンセリング・セラピーを行っております。
家族療法を用い、本人との距離感を適切なものにすることで、回復へ導くことができます。本人がカウンセリング・セラピーを受けなくても、周囲の方の対応を変えることで回復します。決してあきらめず、ぜひ、ご相談ください。
家族、パートナー、友人など
周りの方のためのカウンセリング
また、境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)の方への対応、
家族、パートナー、恋人、友人知人の方のためのカウンセリングを行っております。