不安定で変動が激しい情動
境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)では、不安定で変動が激しい情動が続くことがあります。気分、行動、対人関係、アイデンティティなど、あらゆる側面において短期間に揺れ動き、別人のように方向性が変わってしまいます。感情のコントロールが難しく、ちょっとしたことがきっかけで急に深く落ち込んだり、不機嫌になって衝動的に怒ったりすることもあります。他人の考えを受け入れずに殻にこもってしまう、衝動的に自傷行為や自殺未遂をする、といった行動も見られます。また、怒り、むなしさ、寂しさ、見捨てられてしまった、という感情が強くなり、耐えられなくなって激しい感情表現(泣き叫ぶ、怒り狂うなど)をすることもあります。そして、快感や快楽が得られたときには、それに依存するようになります。これらの行動は青年期に多く見られるものですが、過剰なストレスや環境変化によって、成人してから起こることもあります。
境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)の人が不安定になり、感情や行動が激しく変わっているとき、周囲の人たちの理解や対応が非常に重要になってきます。そのような行動が、ストレスや強い見捨てられ不安からきていることを認識しなければ、改善できません。本人が精神的な安定を得るためには、否定せずにきちんと受け止める、という周囲の人たちの信頼できる援助が必要です。不安定な情動が長く続く場合は、適切な距離感を持って対応することが大切です。
自分でどうしていいかわからない、身動きができない、という状態の方も、ぜひご相談ください。本人に自覚が無い場合でも、トゥルーリソースカウンセリングオフィスでは周囲の方へのカウンセリング・セラピーを行っております。家族療法を用い、本人との距離感を適切なものにすることで、回復へ導くことができます。本人がカウンセリング・セラピーを受けなくても、周囲の方の対応を変えることで回復します。決してあきらめず、ぜひ、ご相談ください。
家族、パートナー、友人など
周りの方のためのカウンセリング
また、境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)の方への対応、
家族、パートナー、恋人、友人知人の方のためのカウンセリングを行っております。