不適切な認知と一過性の精神病症状
境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)で起こりうる症状として、不適切な認知、一過性の精神病症状があります。不適切な認知とは、非現実的に感じたり、自分のことを現実とは違うものとして認知したりすることです。激しいストレスを感じたときに起こりやすく、離人感があらわれることもあります。一過性の精神病症状とは、人格や能力に変化は無いものの、強い妄想を持つような状態のことで、パラノイアと呼ばれることもあります。屈辱などに過剰反応する被害妄想、自分が特別な存在であると認識する誇大妄想、異常なまでの独占欲、などが見られ、日常生活に支障をきたすレベルに達すると妄想性パーソナリティ障害となります。
これらの症状は精神的な影響により出てくるもので、境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)では一過性のものと考えられています。はっきりとわかるほどの幻覚なども少なく、また、全ての人に出るものではありません。短期間で収まるケースも多いため、ストレスの影響が大きいと言われています。不適切な認知に関しては、境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)ではない場合にも多く見られることから、判断が難しくなります。治療の中で、ストレスを軽減し、症状の改善を行っていくことが必要となります。
本人に自覚が無い場合でも、トゥルーリソースカウンセリングオフィスでは周囲の方へのカウンセリング・セラピーを行っております。家族療法を用い、本人との距離感を適切なものにすることで、回復へ導くことができます。本人がカウンセリング・セラピーを受けなくても、周囲の方の対応を変えることで回復します。決してあきらめず、ぜひ、ご相談ください。
家族、パートナー、友人など
周りの方のためのカウンセリング
また、境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)の方への対応、
家族、パートナー、恋人、友人知人の方のためのカウンセリングを行っております。