社会的機能や本来持っている能力の低下
境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)では、本来持っている能力の低下が起こることがあります。肯定的な感情と否定的な感情を同時に認識できず、自己の不安定さ、慢性的な虚無感、社会的機能の低下などが起こります。精神的な不安から、本来持っている力が発揮できなくなってしまいます。実際は他人より優れた能力や学力を持っていることが多いのですが、周囲になじめず、精神的に追い込まれるケースもたくさんあります。対人恐怖や過敏性による社会的機能の低下が見られる場合、他人との交流を避けて家に引きこもってしまうこともあります。
能力の低下には、対人関係の障害が関係していることがあります。他人から悪い評価をされた時、それが自分の評価のすべてだと受け取ってしまい、ひどく傷つきます。そして、自分はその評価以上の働きをすることはできない、と思い込み、能力を発揮しようとすることすらやめてしまうのです。状況が悪化してくると、感情の不安定さも増し、衝動的な行動へとつながります。
本人がカウンセリング・セラピーを受けることはもちろん大事ですが、もし周囲の方が気づいた場合は、気づいた方から、対応を変えるためのカウンセリング・セラピーをぜひ受けてください。そのままにしておくと、本人は何をやっても認められないという認識を変える事ができず、絶望してしまいます。対応を変え、適切な距離感を持つようにする、という早めの対処が不可欠なのです。
家族、パートナー、友人など
周りの方のためのカウンセリング
また、境界性人格障害(または境界性人格障害傾向)の方への対応、
家族、パートナー、恋人、友人知人の方のためのカウンセリングを行っております。