職場での対応
職場に依存症の人がいる場合、意思が弱いせいだ、心が弱いからやめられないんだ、と思ってしまいがちですが、そうではありません。依存症は病気です。依存物質が本人の意思を奪っているのです。すべて病気のせいであり、本人のせいではありません。
依存症の人に対して、適切な心の距離を取るようにしてください。距離感が近いと面倒を見たくなり、面倒を見てしまうと本人に罪悪感が生まれ、依存症が悪化します。また、逆に突き放してしまうと、今度は本人の見捨てられ不安が強まり、これも悪化の原因となってしまいます。
面倒を見る、突き放す、という極端な対応は避け、理解してただ受け止めることが重要です。依存症の人は職場で迷惑を掛けることがあるかもしれません。本人に「病気かもしれないよ」と伝え、治療を薦めてみましょう。休職して通院するように促すなど、治療に繋げることが大切です。
あなた自身が不快に感じるときは、我慢しないでください。自分を犠牲にして付き合ってしまうと、それがまた本人の罪悪感へと繋がります。大切なのは関わりすぎないことです。適切な距離を持って見守りましょう。
本人がカウンセリング・セラピーを受けない場合でも、周囲の方がカウンセリング・セラピーを受けて対応を変えることで回復します。安心してご相談ください。