家族への対応
家族の中に依存症の方がいる場合、意思が弱いせいだ、心が弱いからやめられないんだ、という偏見を持たないで下さい。
依存症は病気です。
依存物質が本人の意思を奪っているのです。
すべて病気のせいであり、本人のせいではありません。
また、適切な距離感を持つようにして下さい。距離感が近いと依存症の方の面倒を見たくなります。
ご家族の方は面倒を見るのではなく、理解して受け止めてください。
「受け止める」とは「本人の願いを叶える」ということではありません。
願いを叶えてしまうと、それが本人にとっての罪悪感となり、依存症が悪化してしまいます。
お酒を買わない、借金を代わりに返さない、暴力を受けない、というようなご家族の対応が大変重要になってきます。
しかし、同じ家で暮らしているとうまく対応できないことも多く、また、本人から脅迫される場合もあります。
家族も身動きが取れなくなり、依存症が重症化していきます。
依存症は命に関わることもあるので、気づいた時点で本人を病院に連れて行く、家族がカウンセリング・セラピーを受ける、といった対策を取る必要があります。
依存症には、他の精神障害が関わっている場合もあります。
家族や周囲の人たちが深く関係している可能性が高いため、家族療法を行うことで症状を改善することができます。
家族療法とは、症状を個人の問題ではなく家族の問題としてとらえ、家族全員が今の状況を受け止め、改善を目指していく方法です。
家庭崩壊が起きている場合なども、この家族療法により症状の回復が見込めることがあります。
家族への対応は時に厳しく、難しいものです。
対応に気をつけるなかでストレスを感じ、家族の誰かに何らかの障害が出ることも少なくありません。
長期化すれば症状が悪化し、命に関わる問題が発生することもありますので、早い段階での治療が必要なのです。
トゥルーリソースカウンセリングオフィスでは、家族療法を行っております。
家族同士のコミュニケーションを変えることで、たくさんの方が回復されています。
また、本人がカウンセリング・セラピーを受けない場合でも、周囲がカウンセリングを受けて対応を変えることで回復します。
安心してご相談ください。
依存症の方への対応、家族、パートナー、恋人、友人知人のためのカウンセリング・セラピーを行っております。
専門医療との連携も行っておりますので安心してご相談ください。