対人関係、対人恐怖、社会不安障害(SAD)
社会不安障害、社会恐怖(SAD:SocialAnxietyDisorder)は、社会生活の中で人目を浴びる行動に不安を感じ、生活が困難になってしまう病気です。人前でスピーチやパフォーマンスをするときに、「悪い評価を受けるのではないか」と強い不安や恐怖を感じて、それを避けようとします。初対面の人やあまりよく知らない人との会話、人前での発言、上司や目上の人との会話、人前で電話を受ける、人前で食事をする、人前で字を書く、など様々な場面で恐怖を感じます。「おかしいと思われる?」「能力が無いと思われてバカにされる?」と、不安感、恐怖感、羞恥心などを抱くと、顔が赤くなる、体が火照る、震える、発汗、吐き気、頭痛、めまい、頻尿などの身体症状が出てきます。そして、身体症状が出ることに更に恐怖や不安を感じ、そういった場面を避けようとするのです。避けようとすればするほど、日常生活が困難になり、苦痛になっていきます。
社会不安障害、社会恐怖は、引きこもりの原因にもなります。また、パニック発作、うつ病、抑うつ状態を引き起こすこともあります。さらに、「自殺を考えたことがある」と言う人が多く、その数はうつ病の人を大きく上回ります。
対人恐怖がある、視線恐怖がある(人の視線が怖い)、対人関係が苦手、友達が作れない、人と親密になれない、といったことから、自分が社会不安障害だと自覚している人もたくさんいます。しかし、苦しい思いをしているにも関わらず、「こんなことくらいで」と思ってしまいがちです。日常的な問題なので、あまり深く考えないようにしてしまうのです。辛く感じているのなら、我慢せず、辛い、と吐き出してください。
社会不安障害には、原因が必ずあります。過去に怖い思いをしたのかもしれません。機能不全家族の中で育ち、アダルトチルドレン(AC)の問題があるかもしれません。過剰に怒られてきたのかもしれません。いじめにあった記憶が眠っているのかもしれません。覚えていない出来事のトラウマかもしれません。カウンセリング・セラピーで原因を見つけ、取り除くことにより、必ず克服できます。治療では、カウンセリング・セラピーのほかに、症状を和らげるための薬を使うこともあります。しかし、薬で考え方は変わらないので、薬が必要かどうかも含め、まずはカウンセリング・セラピーを受けることをお薦めします。
トゥルーリソースカウンセリングオフィスは、社会不安障害、社会恐怖(SAD)の治療を得意としています。
また、親しい方にうつの問題がある場合、周りの方の対応の仕方を変えることにより、本人の問題から回復することができます。本人はもちろん、家族、パートナーの方の相談もお受けいたします。
専門医療との連携も行っておりますので安心してご相談ください。